【オーストラリア留学】特徴からメリット・デメリットまで徹底解説

「生きた英語を修得したい」「国際的な考え方を養いたい」と英語圏の国への留学を考えている方も多いでしょう。中でも、オーストラリアは学習環境が整っており、留学費用も比較的安く済ませることができます。また、治安面・物価面も良く暮らしやすいため、留学にはおすすめです。

当記事では、オーストラリアの特徴やおすすめの都市を紹介します。費用やメリット・デメリット、留学エージェントを選ぶ際のポイントもあわせて確認し、オーストラリア留学への理解を深めましょう。

目次

1.留学先で大人気!「オーストラリア」の特徴と他国との違い

英語を公用語・準公用語として使用している国は54ヶ国と非常に多く、国際連盟に加入する国の約3割を占めています。また、英語の話者数は5億1,400万人にのぼります。このように英語は世界各国で使用されていることから、英語は世界的な主要言語として機能してきました。

このような背景もあり、英語圏の国で「生きた英語を修得したい」「国際教育を受けて視野を広げたい」「英語のある環境で研究活動がしたい」と留学を考えている方も多いでしょう。英語圏の留学先としては、次のような国が人気を集めています。

  • ・オーストラリア
  • ・アメリカ合衆国
  • ・カナダ
  • ・イギリス

では、これらの国にはどのような特徴があるのでしょうか。「日本との時差」「治安」「学習環境」「留学費用」「物価」の5つの面を比較してみましょう。

オーストラリア

日本との時差 +1~ー1
治安 ◎(13位)
学習環境
留学費用
物価 ○(シドニー:50位)

アメリカ

日本との時差 ー18〜ー14(ハワイ除き)
治安 △(128位)
学習環境
留学費用
物価 ○(ニューヨーク:9位)

カナダ

日本との時差 ー16〜ー14
治安 ◎(6位)
学習環境
留学費用
物価 ◎(バンクーバー:112位)

イギリス

日本との時差 ー9
治安 〇(45位)
学習環境
留学費用
物価 〇(ロンドン:23位)

※治安の順位は高いほうが良好であり、物価の順位は低いほうが安いことを示しています

(出典:MEASURING PEACE IN A COMPLEX WORLD「GROBA PEACE INDEX 2019」
(出典:MERCER「2019年世界生計費調査 (Cost of Living Survey)-都市ランキング」

アメリカは世界屈指の大学があり、学習環境が非常に良いとされていますが、物価や留学費用は比較的高いと言われています。また、都市や地域によっては治安面も心配です。
カナダは物価も留学費用も安い傾向にあるようですが、時差が大きいことがネックとなるでしょう。イギリスは学習環境が良好ですが、留学費用は高めとなっています。最近では、EU離脱などの問題から治安面も注意が必要です。

一方、オーストラリアは日本との時差も小さく、学習環境も治安も良好といった特徴があります。また、留学費用や物価もほかの国と比べると極端に高くはないため、安心して留学生活を送ることができるでしょう。

では、オーストラリアにはどのような種類の留学ができるのでしょうか。留学時に必要なビザもあわせて確認しましょう。

1-1.留学の種類

オーストラリアに留学する目的は人によってさまざまですが、留学の目的に応じて、主に次の5種類に分けられます。

◆語学留学
私立語学学校や大学付属・TAFE付属の語学学校に通い、海外で生活を送りながら英語を修得することを目的とした留学です。
基本的に私立語学学校は、毎週月曜日に入学することができます。また、TAFEや大学では、5週ごとに入学できるところが多いため、留学のタイミングを選びません。

◆高校・大学留学
高校・大学留学とは、主に高校生や大学生が海外の高校や大学・大学院、専門学校などに進学することを指しています。また高校生の海外大学進学もこの種類に含まれます。奨学金制度も多いため、留学を検討する際には文部科学省などのサイトを確認しておきましょう。

◆ワーキングホリデー
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、海外で仕事をして生活費を稼ぎながら現地生活を送ることを指しています。ワーキングホリデー制度は基本的に1年以内という制限がありますが、オーストラリアでは3年まで延長できる点も魅力的です。

◆ボランティア
インターンシップは民間の企業で働くことですが、ボランティア留学は団体や学校での就業体験を指しています。学校や幼稚園で教員をしたり介護施設のスタッフとして働く方が多い傾向にあります。

◆ファームステイ
ファームステイは、農場に宿泊することを指します。農場体験など、自然を感じながら語学を学ぶことができるため、大自然に囲まれながら過ごしたい方におすすめです。

どのような種類の留学をするかを考えると同時に、どのくらい留学するかということも検討しておきましょう。

以下は、おおむね3ヶ月以内とする「短期留学」と3ヶ月以上の「長期留学」のメリット・デメリットを表にまとめたものです。

メリット

短期留学
(3ヶ月以内)
  • ●生活環境が大きく変わらない
  • ●留学費用を抑えられる
  • ●手軽に留学できる
長期留学
(3ヶ月以上)
  • ●英語力が身に付く
  • ●国のさまざまな面を見ることができる
  • ●学習計画を立てやすい

デメリット

短期留学
(3ヶ月以内)
  • ●英語力を身に付けるには期間が短い
長期留学
(3ヶ月以上)
  • ●生活環境が大きく変わる
  • ●期間が長い分、留学費用が多額になりやすい

留学の種類や期間は、目的によってさまざまです。オーストラリアへの留学を考える際には、留学の目的に応じて種類や期間を決め、ビザを取得するようにしましょう。

1-2.留学時に必要なビザの種類

オーストラリアに留学する際に取得できるビザには、次の5種類があります。

観光ビザ(ETAS)
  • ●90日以内の滞在が可能
  • ●12週間まで就学可
学生ビザ
  • ●3ヶ月以上就学したい場合に取得
  • ●2週間あたり40時間までアルバイトなどの就労が可能
ワーキングホリデービザ
  • ●入国後1年間滞在が可能
  • ●最大17週間の就学が可能
セカンドワーキングホリデービザ
  • ●ワーキングホリデービザを1年間延長できる
    ※ワーキングホリデービザで滞在している1年間で政府が指定する仕事に、88日以上従事することが条件
サードワーキングホリデービザ
  • ●セカンドワーキングホリデービザをもう1年延長できる
    ※セカンドワーキングホリデーで滞在中に政府指定の地域で6ヶ月以上のファーム労働が条件

目的や期間に応じて、自分がどのビザを取得すべきか検討しておきましょう。詳しいビザの種類や取得方法については、次の記事を参考にしてください。

「オーストラリア留学に必要なビザは?申請〜取得までの流れを解説」

2.オーストラリア留学で必要となる費用の目安

留学期間を考えるうえで、留学にかかる費用も気になるポイントの1つです。オーストラリアの留学費用の相場は6ヶ月間で総額100~230万円、1年間で220~450万円と言われています。

では、入学金や授業料、教材費などの学費以外にかかる費用には、どのようなものがあるのでしょうか。オーストラリア留学で必要となる費用には、次のようなものがあります。

◆パスポート申請やビザ申請などの諸手続き費用
10年間有効な旅券の場合16,000円、5年間有効な旅券の場合は11,000円かかります。
ただし、20歳以上の方は10年間有効のパスポートを申請できますが、未成年の方は5年間有効の旅券しか申請できないため、注意してください。

また、ビザの申請にかかる費用は、ビザの種類によって異なります。たとえば、ワーキングホリデービザには約35,000円、学生ビザには約45,000円必要です。ビザを申請する際は、必要となるビザ申請費を事前に確認しましょう。

◆海外留学保険費
留学生向けの保険プランは、1ヶ月あたり約15,000~2万円が相場です。学生ビザで留学する場合は、海外留学生保険(OSHC)の加入が義務付けられているため、必ず加入するようにしましょう。

◆航空費
航空費は利用する時期や滞在都市、航空券のプランによって異なります。正規の運賃の平均価格は10万円前後とされていますが、航空券代をもう少し節約したい方は年末年始や大型連休を避けてオフシーズンに渡航すると良いでしょう。

◆食費
オーストラリアの物価はそれほど高いとは言えませんが、外食にかかる費用はやや高めです。1回あたり1,000~2,000円ほどかかると考えておきましょう。自炊すれば、月に2万円程度に抑えることも可能です。簡単な料理はできるようにしておくと安心でしょう。

◆滞在費
居住費や交通費などが主な滞在費用として挙げられます。ホームステイ費用としては光熱費と朝夕の食費込みで1ヶ月あたり10万円程度、学生寮や学校寮は食費を含まず月10万円前後が相場です。

シェアハウスに滞在する場合、シドニーなどの大都市では1人部屋で10万円前後と高めです。一方で、ケアンズなどの郊外都市では8万円前後と安く抑えることも可能です。

◆交際費
交際費の金額は人によりますが、平均して1ヶ月あたり3万円ほどを考えておくと良いでしょう。現地の方や留学生同士で積極的に交流するためにも、交際費をある程度準備しておくことをおすすめします。

次の記事では、オーストラリア留学にかかる費用を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

「オーストラリア留学の費用はいくら?エージェントの選び方も解説!」

「オーストラリアのワーキングホリデーに必要な費用を徹底解説!​」

3.オーストラリア留学で人気の8都市|特徴・おすすめポイントを紹介

留学先として人気が高いオーストラリアですが、留学先として適した都市が複数あるため、どの国に留学しようか迷っている方も多いでしょう。留学生に人気が高い滞在先として次の8都市が挙げられます。

  • ●シドニー
  • ●メルボルン
  • ●ケアンズ
  • ●パース
  • ●ブリスベン
  • ●アデレード
  • ●ゴールドコースト
  • ●タスマニア

ここからは、オーストラリア留学で滞在する人気都市として挙げられることが多い8都市と、それぞれの都市情報、おすすめのポイントについて紹介します。滞在する都市選びの参考にしてください。

3-1.シドニー

シドニーは、420万人もの人口を擁するオーストラリア最大の都市です。
学業や文化、商業などさまざまな分野の中心地であるため日本人も多く、生活環境も非常に良い都市として留学生から高い人気を集めています。

オペラハウスやハーバーブリッジ、ブルーマウンテンズなど観光名所も多い一方で、海岸沿いのリゾート地でユーカリ林を楽しむことができるなど自然も身近にあります。シドニーでの生活は刺激が多く、留学中にもさまざまな体験ができるでしょう。

3-2.メルボルン

メルボルンはシドニーに次ぐオーストラリアの主要都市で、約340万人もの人が暮らしているビクトリア州の州都です。

伝統を感じる建物と現代的な最新ビルが共存しており、オーストラリアの歴史と文化を感じ取ることができるでしょう。また、面積の25%が公園で構成されていることから「ガーデンシティ」ともよばれています。特に自然豊かな街で生活したい方にメルボルンはおすすめです。

メルボルン大学をはじめとする名門大学や教育機関が多いため、教育水準が高く、良質な授業を受けられる点は、メルボルンの見所の1つと言えます。移民が多いため、留学生としても生活しやすいでしょう。

3-3.ケアンズ

ケアンズは人口約13万人とシドニーやメルボルンと比べて小さな都市です。しかし、日本語への対応も進んでいるうえに物価も安いため、日本人留学生としては非常に暮らしやすい環境が整っていると言えるでしょう。

サンゴ礁が美しいグレートバリアリーフや、世界遺産にも指定されている熱帯雨林にもすぐアクセスすることができます。そのため、大自然の中でゆっくりと過ごしながらじっくりと語学を学びたい方におすすめです。

3-4.パース

「世界で最も住みやすい都市」として名前が挙がることが多いパースは、西オーストラリア州にあるオーストラリア第四の都市です。

イギリスの影響を受けた美しい街並みも魅力的ですが、パース近郊にある豊かな自然も見逃せません。英語の勉強をしながらサーフィンやダイビングができる独自のプログラムもあり、マリンスポーツに興味がある方にはたまらない環境です。

バースは人口約150万人と比較的大きな都市ですが、シドニーやメルボルンと比べると日本人が少ないといった特徴があります。そのため、日本人が少ない環境で英語を修得したい方にはおすすめです。

3-5.ブリスベン

ブリスベンは1年を通して温暖であり、冬でもコートが必要ないほど穏やかな気候の都市であると言われています。

日本人の数はシドニーに次いで2番目に多いため、安心して生活できるでしょう。また、教育環境も非常に整っており図書館も多数あるため、語学力を養いたい方だけでなく、研究活動に没頭したい方や現地の書籍を堪能したい方にもおすすめの街です。

世界最大のコアラ保護区である「ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ」や世界有数の大きさを誇る砂の島「モートン島」など、かわいい動物や壮大な自然と気軽に触れ合える場所もあります。時間のあるときに足を運んでみてはいかがでしょうか。

3-6.アデレード

アデレードは南オーストラリア州の州都であり、ヨーロッパのさまざまな国の文化が混在する異国情緒あふれる街です。街自体が積極的に移民の人々を受け入れてきたという歴史もあり、学園都市として留学生へのサポートが充実しています。

日本人は少ないため、最初は不安を感じる方もいるでしょう。しかし、日本人が少ない環境でしっかりと語学力を高めたい方には適した都市と言えます。また、20分圏内ですべてが揃うため、生活しやすいでしょう。

3-7.ゴールドコースト

「オーストラリアで学業をこなしつつ、さまざまなアクティビティも楽しみたい」と考えている方は、ゴールドコーストも選択肢に入れることをおすすめします。

ゴールドコーストは1年間を通して平均気温も穏やかであり、サーフィンやダイビング、水上スキーといったマリンスポーツがさかんな街です。

英語だけでなく専門分野を学べる施設も多く、オーストラリアらしいアクティビティと学業を求めている留学生にはぴったりです。世界的にも有名な砂浜「サーファーズ・パラダイス」を眺めながら、学業にアクティビティにと留学生活を楽しみましょう。

3-8.タスマニア

メルボルンから飛行機で約1時間ほどの位置にあるタスマニア島は、オーストラリアで最も小さい州であり、語学学校もほかの都市と比べると多くはありません。しかし、小さいながらも目的に応じた学校を選択でき、治安が良好であるうえに買い物などに不便しないという点から、留学生に人気がある街の1つに挙げられます。

タスマニアは日本と同じく四季があるため、季節ごとのイベントを楽しむことができます。夏は日本のように猛暑になることも少ないため、勉強に集中できるでしょう。

大自然の中でゆったりとした時間を過ごしつつ、勉強を楽しみたい方におすすめです。

4.オーストラリア留学のメリット8選

ここまで、オーストラリア留学の特徴や、留学に適した魅力的な都市について紹介しました。

海外留学会議(JAOS)が発表した「日本人留学生数調査2018」によると、オーストラリアは日本人の留学先としてアメリカに次ぐ人気を誇っていますが、実際にオーストラリアに留学した場合のメリットにはどのようなことが考えられるのでしょうか。

ここでは、オーストラリア留学における8つの魅力について解説します。

4-1.他国と比較して治安が良く安全性が高い

日本は、世界で最も治安の良い国の1つとして挙げられることが多い国です。日本で生まれ育った方の中には、安全性が担保された生活が当然のように感じている方もいるのではないでしょうか。

しかし、海外は日本ほど治安が良い国は多くありません。そのため、留学先にを決める際は、犯罪に巻き込まれるリスクが低く安全性が高い国を選ぶことが大切です。

「世界の都市安全性指数ランキング(Safe Cities Index)2019」によると、シドニーが5位、メルボルンが10位にランクインするなど、オーストラリアは世界的に見ても治安が良好な国です。
(出典:NEC「Safe Cities 2019」

銃刀法が厳格であり、都市部では警察の夜間巡回もあるため、大きな犯罪には遭いにくいと言えます。

スリや置き引きなどには注意する必要がありますが、比較的安心して留学できる国です。

4-2.留学費用が比較的安い

ほかの国と比べて留学費用を安く抑えやすい点も、オーストラリアに留学するメリットの1つです。

たとえば、航空券は格安航空(LCC)を利用すれば、ヨーロッパ留学の半額ほどまでに費用を抑えられます。また、オーストラリアは語学学校が多く、各学校間で価格競争が起きています。そのため、学校ごとに学費は異なりますが、授業料も比較的安く抑えられるでしょう。

さらに、留学生向けに安く住めるシェアハウスもあるため、留学中の滞在費も工夫次第で大幅にコストカットできるでしょう。

4-3.留学ビザでも条件付きで仕事・バイトができる

オーストラリアで3ヶ月以上就学する場合、留学ビザ(学生ビザ)を取得することを考える方も多いでしょう。ほかの国では、留学ビザでは仕事やバイトができないことも少なくありません。
しかし、オーストラリアでは、留学ビザで滞在している場合でも、2週間に40時間以内であれば仕事をして良いと法律で決められています。

無制限に仕事をしながら学業にも取り組みたい場合は就労ビザがおすすめですが、ワーキングホリデービザでは4ヶ月以上の就学ができません。4ヶ月以上学校に通いながら滞在費を稼ぎたい方は、留学ビザを利用しましょう。

4-4.教育の質・レベルが高い

オーストラリアには、ハイレベルかつ良質な学び場がたくさんあります。
たとえば、2020年版「QS世界大学ランキング」を見てみると、オーストラリア国立大学を筆頭に世界水準の大学7校が100位以内にランクインしています。
日本の大学で100位以内に入っている学校は東京大学など5校となっているため、オーストラリアの大学環境は日本よりもやや良好といっても良いでしょう。
(出典:タイムズ高等教育(THE)「世界大学ランキング2020」

また、オーストラリアでは留学ビザを発行するすべての教育機関には、政府の認可制度である「CRICOS」に登録する義務が課されています。
この制度には、厳しい認定基準をクリアしなければ登録できません。つまり、留学ビザで就学できる学校は教育の質やレベルが高いということです。
教育の質やレベルが高い学校の多いオーストラリアを選ぶことで、学業や研究生活に専念したい方も安心して留学できるでしょう。

4-5.日本との時差が少ない

オーストラリアは、日本とほぼ同経度の国です。都市によって多少の時差はありますが、基本的に+1~ー1時間程度であるため、日本にいる家族や友人とも連絡が取りやすいというメリットがあります。

国際電話は料金が高めであるため、SNSを利用して家族や友達と連絡を取ろうと考えている方も多いでしょう。

海外でインターネットを利用する場合、通信料が高額にならないようにするためにも、海外simカードを購入することがおすすめです。また、オーストラリアの回線が使えるポケットWi-Fiを利用するなど対策を立てておくと良いでしょう。

4-6.1年を通して温暖で過ごしやすい

オーストラリアの国土は広く、都市や地域によって特徴は異なりますが、全体的に気温が高めで穏やかな気候であるため、1年を通して過ごしやすいというメリットがあります。

特にブリスベンやゴールドコースト、ケアンズは1年を通して気温が高く穏やかなため、温暖な都市で留学生活を楽しみたい方にはおすすめです。
日本は北半球、オーストラリアは南半球であるため季節は逆となりますが、日本とおおむね変わらないと考えて良いでしょう。

4-7.さまざまな国の文化を知ることができる

留学生活を普通に送っているだけでもさまざまな文化や国際的な文化に触れられることは、オーストラリアに留学する大きなメリットの1つと言えるでしょう。

オーストラリアは多くの国から移民を受け入れている多民族国家です。そのため、出身国を問わず留学生を快く受け入れてくれます。国籍や人種にも多様性があるため、これらの違いで差別されることもほとんどなく、不快な思いをしながら学校に通うこともないでしょう。

4-8.豊かな自然に触れることができる

オーストラリアでは、世界トップレベルの良質な教育や先進的な技術、さまざまな文化を体験できる一方で、豊かな自然に触れられるといった魅力があります。グレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)などのユネスコ世界自然遺産・複合遺産も多数あり、雄大な自然を身近に感じられるでしょう。

また、豊かな自然の中でさまざまな動物たちに出会えることもオーストラリアを留学先に選ぶポイントの1つです。
陸上ではコアラやカンガルー、エミューなどオセアニア地域独特の動物たちに会うことができます。ダイビングやサーフィンをする方は、ウミガメやイルカといった海の生き物に触れ合う機会も少なくありません。

5.オーストラリア留学のデメリット5選

オーストラリア留学には「他国と比べて治安が良く安全性が高い」「留学費用が比較的安い」「留学ビザでも条件付きで仕事・バイトができる」など、さまざまなメリットがあります。

しかし、オーストラリアへの留学はメリットばかりではなく、人によってはデメリットに感じるポイントもあることを知っておきましょう。

ここでは、オーストラリアへの留学で感じやすいデメリットについて紹介します。デメリットを把握したうえで、オーストラリアへの留学を再検討してみましょう。

5-1.語学学校が多く学校選びが困難

オーストラリアは留学生をはじめとする外国人を広く受け入れていることもあり、語学学校が非常に多くあります。特に人気の高いシドニーやメルボルンといった都市には、50を超える数の語学学校があるため、語学学校選びに迷う方も少なくありません。

オーストラリアの語学学校は「ESOS法」という教育・留学サービスに関する法律によって、教育レベルは高い水準に維持されています。そのため、留学カウンセラーに相談したり、取得したい資格を明確にしたりするなど、プロの手を借りながら目的に応じた学校選びをすることがおすすめです。

5-2.日本人が多く英語が身に付きにくいこともある

オーストラリアは留学先として日本人に人気の高い国であるため、滞在している日本人も多くいます。
留学先に日本人が多いことは悪いことばかりではありませんが、英語環境としては良好とは言えません。日本人留学生とばかり交流していると、語学が上達しにくくなるためです。

また、多彩な文化やさまざまな体験ができる機会を棒に振ってしまうことにもなりかねません。しっかりと英語を身に付けるためにも、日本人コミュニティとも友好な関係を保ちつつ、英語能力を高める機会や国際文化を学ぶ機会を重視して生活を送るようにしましょう。

5-3.学生ビザの規定が厳しい

3ヶ月以上の就学を目的として留学する方が申請できる学生ビザでオーストラリアに滞在するためには、以下の規定をクリアしていなければなりません。

  • ●オーストラリアのさまざまな法律を遵守すること
  • ●政府がCRICOSとする制度で認定する学校に在籍すること
  • ●フルタイムコースで就学すること
  • ●留学期間中のコース出席率は8割以上を維持すること
  • ●留学期間中はOSHC(海外留学生保険)に加入していること
  • ●学業成績を平均以上に保つこと
  • ●同じコースの履修は基本1回のみに留めること(コースのやり直しは1回のみ認定)

これらの規定を守っていないとみなされると、ビザが取り消されてしまう恐れがあります。規定をきちんと理解したうえで学生ビザを手配しましょう。

5-4.消費税や所得税が徴収される

日本と同様で、オーストラリアにも消費税や所得税があり、留学生にももちろん適用されます。消費税率は10%と日本と同率ですが、生鮮食品をはじめとする生活必需品は非課税(0%)となっています。そのため、節約したい方は可能な限り自炊すると良いでしょう。

働くことで得た収入に課せられる所得税の税率表は、ビザの種類によって異なります。長期間留学しながら働くことを考えている方は、オーストラリアでは自分で確定申告をする必要があることも覚えておきましょう。

5-5.物価が安いとは言えない

オーストラリアの物価は先進国の中では比較的落ち着いているものの、日本と比べると約1.5倍高いです。そのため、日本で生活する場合よりも支出が増えることとなります。
しかし、農産物など商品によっては日本よりも安く入手できることも少なくありません。食費を抑えたいのであれば、物価の面でも消費税の面でも自炊することがおすすめです。

オーストラリアの最低賃金は日本と比べて非常に高く、2019年時点で時給は約1,500円となっています。
(出典:ファクトシート-フェアワークオンブズマン「最低賃金」

そのため、雇用形態にもよりますが、働きながら留学生活を送ることで物価の高さをある程度カバーできるでしょう。

6.オーストラリアに留学するなら訪れたいおすすめ観光スポット6選

ここまでオーストラリアは留学に適した国であることを紹介してきましたが、世界屈指の観光大国であることを忘れてはなりません。

オーストラリアには有名な観光スポットがたくさんありますが、留学中に訪れておきたい観光地には次の6つが挙げられます。

  • ●ウルル(エアーズロック)
  • ●オペラハウス
  • ●ハーバーブリッジ
  • ●グレートバリアリーフ
  • ●グレートオーシャンロード
  • ●ポートアーサー流刑場跡

ここからは、上記の観光スポット情報を紹介します。

6-1.ウルル(エアーズロック)

ウルル(エアーズロック)は、1987年にネクスコ世界複合遺産に認定された世界で2番目に大きな1枚岩です。太陽の光の当たり具合で異なる美しさを見せてくれますが、特に日の出と日没の時間帯の色彩の変化は素晴らしいと言われています。

かつてウルルは、2時間程度の登山が楽しめるスポットでもありましたが、先住民であるアボリジニの聖地の要望により、2019年10月26日から観光客の登山は禁止となりました。

しかし、ウルルの楽しみ方は登山だけではありません。ぜひ実際に訪れて、ウルルの壮大さと美しさを実感してください。

6-2.オペラハウス

オペラハウスは、世界3大港の1つであるシドニー湾に位置するシドニーの代表的な観光スポットです。14年もの歳月を経て完成したオペラハウスは、20世紀を代表する建造物という文化的な価値の高さから、2007年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

昼は空と海の青に囲まれた白いオペラハウスが一層美しく見えますが、夜はライトアップされ大人な雰囲気を醸し出します。昼と夜で印象が大きく変わるため、二度楽しむことができるでしょう。

また、貝殻のような屋根を纏う外観はもちろん、オペラやコンサートも多く開催されているため、建物内部も楽しむことができます。
オペラハウスでは1時間程度の館内見学ツアーを開催しているため、オペラハウスについて詳しく知りたい方は、ツアーに参加してみると良いでしょう。

6-3.ハーバーブリッジ

ハーバーブリッジは、シドニー湾にかかる世界最大級の橋です。長さ1,149メートル・幅49メートル・高さは海面から134メートルと規模が非常に大きく、車線が世界一多い橋として有名です。

ハーバーブリッジは眺めるだけでも楽しめますが、実際に橋を歩いて渡ったり支柱(パイロン)にあるパイロン展望台に上ったりすることもおすすめです。

また、インストラクターとともに高さが最大となるポイントまで移動するブリッジクライムツアーもあり、スリルと絶景を味わうこともできます。シドニーを訪れた際には、オペラハウスとともにハーバーブリッジも併せて観光してみてはいかがでしょうか。

6-4.グレートバリアリーフ

ケアンズから船で50分ほどのところにあるグレートバリアリーフは、1981年に世界自然遺産に登録された世界でも最大規模のサンゴ礁地帯です。

美しい海とサンゴ礁を実際に見てみたい方は、シュノーケリングやダイビングをおすすめします。時間がない方は、ヘリコプターで上空からサンゴ礁を眺めるツアーに参加するだけでも十分楽しめるでしょう。

グレートバリアリーフをゆっくりと堪能したい場合は、サンゴが積み上がってできたグリーン島がおすすめです。レストランやお店、更衣室なども整備されているため、安心してリゾート地のアクティビティを楽しめるでしょう。

6-5.グレートオーシャンロード

グレートオーシャンロードは、メルボルンからであれば日帰り旅行も十分可能な位置にある観光スポットです。オーストラリアの美しい海の眺めを楽しみながら260キロメートルに渡ってドライブでき、道中には9つの奇岩で構成される「12使徒」など、さまざまな絶景ポイントがあります。

グレートオーシャンロードの魅力は、絶景ポイントだけに留まりません。道路沿いにはコアラやカンガルーなどが暮らしており、これらの動物を間近で見ることができます。
イルカやクジラといった海の生物も楽しめるため、ドライブだけでなく海岸沿いに設けられているハイキングコースを活用することもおすすめです。

6-6.ポートアーサー流刑場跡

オーストラリア開拓の歴史について詳しく知りたい方は、タスマニア地域のタスマン半島にあるポートアーサー流刑場跡(ポートアーサー史跡)がおすすめです。

イギリス植民地時代、ポートアーサー流刑場跡は流刑地として使用されていました。主要な建造物は、この地に流されてきた囚人たちの手によって作られ、産業や経済が発展してきたという歴史があります。

オーストラリアの開拓史を語るうえで、開拓の出発点であるポートアーサー流刑場跡は非常に重要な場所と言えるでしょう。タスマニアを訪れた際には、足を運んでみてはいかがでしょうか。

7.信頼できる留学エージェントの選び方

オーストラリア留学にはデメリットもありますが、それらを覆すほどのメリットや魅力が多数存在します。しかし、オーストラリアに留学するためには、さまざまな手続きを行うため、事前に必要となる書類などを把握しておくことが大切です。

自分で留学の手続きをしても問題ありませんが、留学のための事前準備は意外と多く、自分だけの力ではなかなか手続きが進まないことも少なくありません。

不安なくスムーズに留学するためには、「留学エージェント」を活用することがおすすめです。留学エージェントは、留学先とのやりとりの代行や留学に関する書類作成の指導をしてくれるほか、留学先で住むところを探してくれるなど、多くの事前準備をサポートしてくれます。1人で留学準備を行うよりも効率良く進められるため、留学を考えている方はまず留学エージェントに相談することをおすすめします。

オーストラリア留学のエージェントを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

  • ●オーストラリア専門の留学エージェントである
  • ●料金がしっかり明示されている
  • ●サポートの内容が充実している

オーストラリアへ留学する場合は、「オーストラリア専門の留学エージェント」を選びましょう。オーストラリア留学に関する知識や経験が豊富であるため、自分のイメージに近いオーストラリア留学をすることができます。

また、留学エージェントを利用する際は、料金がしっかりと明示されているかどうかをきちんと確認しておきましょう。利用前に料金を確認しておくことで、後から多額の料金を請求されるリスクを軽減することができます。

さらに「どのようなサポートをどの程度行ってくれるのか」など、留学エージェントのサポート内容をあらかじめ確認しておくことも大切です。24時間以内に問い合わせの返信対応を行ってくれたり、指定海外保険に加入すれば現地のオフィスにいるスタッフが無料でサポートしてくれたりする留学エージェントを選ぶことで、楽しく留学生活を送ることができるでしょう。

ほかにも、カウンセラー・スタッフの全員が留学を経験している留学エージェントでは、経験者としてさまざまな留学の悩みを解決してもらうことができます。そのため、留学が初めての方でも安心して留学先で過ごすことができるでしょう。

まとめ

オーストラリアは、ほかの英語圏の国と比べて過ごしやすい国です。教育環境や治安が良いだけでなく、伝統的な建造物や雄大な自然があるため、留学先に適していると言えます。

しかし、日本人が多く英語が身に付きにくいほか、学生ビザの規定が厳しいなど、デメリットもあります。そのため、オーストラリア留学をする際は、事前にメリット・デメリットの両方をしっかりと把握したうえで決めることが大切です。

オーストラリア留学をする際には、自分で留学の準備を行うのではなく、サポート体制の整った留学エージェントを利用することをおすすめします。
オーストラリア留学を考えている方は、今回の記事を参考に、楽しい留学生活を送ってください。

無料資料請求

【4月のお申込み状況と残席数】

今月お申込み頂いたお客様
9
今月の残り席
1名


2024年4月25日現在